CDラックに埋もれて気づかなかったのですが、ピチカートマニア!というタイトルのCDが数年ぶりに見つかりました。前回の記事 couples - 私と音楽 - Pizzicato Five (2) で紹介した couples よりも後にリリースされているようですが、 couples より前にリリースされた曲のベスト盤のようです(当時、リアルタイムに ピチカートマニア! を購入した訳ではないので実際のところよくわからないです)。
ピチカートマニア! のリリースは couples よりも新しいのですが曲は古いです。レコード会社(って言葉は今もあるの?)も ピチカートマニア! とcouplesで違います。そのため ピチカートマニア! の方が古いといえます。その証拠として Pizzcato Five (この頃はまだ Pizzicato V )のカタカナでの表記が ピチカートマニア! では ピチカートファイブ という表記になっています。 couples では ピチカート・ファイヴ ですので couples 以前なのだろうなというのがわかりますね。(考古学や歴史学の講義のようですみません。)
さて、 couples の記事を書いた後、ピチカートマニア! をあらためて聴いてみましたが、すごく良いです。私の抽象的な感想ですみませんが、couples は全体的にシャカシャカな生音が中心であり単調でお洒落であることをものすごく意識した感じですが、 ピチカートマニア! はピコピコないわゆる打ち込み(って言葉は今もあるの?)で曲が作られていて時代を感じさせ、メロディに起伏があって、どの曲もすごく個性があるように思います。
それでは各曲の私の感想を少々。
- 59番街橋の歌
冬のクリスマス気分なときに聴きたい暖かい曲です。来月もう12月なので、クリスマス気分になったらまた聴いてみようと思います。今、知ったのですが、原曲はSimon & GarfunkelのThe 59th Street Bridge Songなんですね。原曲も今まさにYouTubeで聴いたばかりですがいい曲ですね。 - ボーイ・ミーツ・ガール
ピチカートマニア!のなかでいちばん好きな曲です。唄の前後のメロディが爽やかで唄のパートは急にシリアスな感じになって。何にもましてピチカートマニア!のなかで歌詞がいちばんPizzicato Fiveっぽいです。“お金はないし おなかもすいた” というフレーズがでてくるのですが、いかにもPizzicato Fiveっぽい、でしょう? - 九月
私の印象では、この曲はすごくまじめな作りの曲だと思います。ボキャブラリーが足りなくてうまく説明できませんが。そのためか印象に残らないほど、すごく聴きやすいです。 - オードリィ・ヘプバーン・コンプレックス
おそらくピチカートマニア!の曲のなかでは、いちばん有名な曲(人気のある曲)だと思います。私の感想としては、深刻というか、一大事というか、そうかと思ったら、あっけらかんとしているというか、そんな非常に感情豊かな起伏に富んだ曲です。 - パーティ!パーティ!ゴー!ゴー!ゴー!
この曲はハッピーなクリスマス曲です。やはりピチカートマニア!は冬のCDなんですね。ちょうどこの記事を書いているのが冬でよかったです。私はPizzicato Fiveらしからず歌詞がちょっと乱暴なので、正直好きではないです。ごめんなさい。 - アクション・ペインティング
むかし、フランスだかどこかの60年代頃のちょっとエッチでオシャレなB級映画を深夜にTV放映していて、そのなかに、何かの儀式かなにかで水着の美女に色とりどりのペンキをかけて、上半身裸の男性何十人に囲まれた白いキャンバスの上を転がるみたいな全く意味不明なシーンがありました。それを見た当時はまだ中学生くらいで、『地下鉄のザジ』とかそういう映画の世界観を知らないときだったので、今でも強烈にその意味不明なシーンを憶えています。アクション・ペインティングの歌詞を改めて見て思ったのですが、アクション・ペインティングって、そういうことですよね、きっと。 - ちょっと出ようよ
いわゆるインストゥルメンタルな曲です。“パラッ パァラッーパ ラッパラッ♪” という素敵なフレーズが入っていて好きです。 - ホワッツ・ニュー・ピチカート?
この曲は何なんでしょうかね。当時のたくさんの曲がミックスされて1つの曲になっているのですが、そもそもミックスとは言わないですね。これをミックスといったらきっとDJの方に失礼ですね。iTunes Storeとかアルバムの曲を視聴できると思いますが、その各曲の視聴を続けて再生しているような、そんな曲です。でも「え?この曲は野宮真貴さん時代の曲でしょ?この時代にすでにあったの?」みたいな曲もあったりして、ちょっと私も混乱しています。ピチカートマニアかどうかを確かめるためにクイズを出されているような感じです。
ところで、CDをiTunesに読み込んだら、曲名が自動で表示されるのですが、ちょっとおかしいのです。
ピチカートマニア! は ピチカート・マニア! ですし、59番街橋の歌 は 59番街の歌 ですし、 オードリィ・ヘプバーン・コンプレックス は オードリー・ヘプバーン・コンプレックス ですし。CDに曲名のデータを埋め込んだ人たちがいいかげんだったのか、iTunesがgeniusじゃないのか、理由はよくわかりませんし、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、こういう文字とか表記とかロゴとかに異様にこだわっちゃうのが Pizzcato Five、でしょう?
懐かしいですね。私は当時からリアルタイムでピチカートファイヴは聴いてますからいろいろ話は尽きないです。何しろデヴュー前から知ってましたから1985年ごろからですね。ステージで歌う佐々木さんの姿を思い出します。初期の写真や記事はたくさん持ってます。テッチーとかキーボード系の雑誌にもしょっちゅう出てましたし初期もわりかし知名度はあったのです。初期は「動物園の鰐」が好きですね。田島時代にテレビ生出演してるのも観ました。野宮真貴さんも昔から知ってましたけど、まさか後にピチカートファイヴに入るなんて想像もつかなかったですね。
投稿情報: くま | 2011-01-16 11:43
(野宮真貴さん加入後の)Pizzicato Fiveのアルバム『オーヴァードーズ』収録の『If I were a groupie』の歌詞そのもののようなコメントですね♪
私はくまさんほどPizzicato Fiveと接点が持ててなかったので、すごく羨ましいです!!
投稿情報: Masahiro Iwata | 2011-01-16 16:45